office-nao.com side-a
side-b
ご挨拶 catch the AD マーケティングコラム recomend book Book review My Mail Box 仕事論 サイトマップ
AD & Marketing トップページ >>  Marketing colun >>  ウェブの重要性
お問い合わせ | contact Marketing column | ビジネスをちゃんと「マーケティング」で考える
ウェブの重要性 「能動的情報取得」と「受動的情報取得」  -2007.3.15


ウェブサイトの企画・構築・運営、そして、ウェブの制作会社とウェブがらみの仕事をはじめて6年経ちました。その前の5年は地方広告代理店勤務です。もちろん、従来の広告が大好きな人間なので、そちらをないがしろにするつもりはさらさらありませんので、その辺は誤解のなきよう(^^;)

なぜウェブが重要なのか。

ちょうどこの数年間の間にウェブの仕事をしていてつくづく良かったなぁ、と思うコト。

ペイドリスティングやアドカウンター等のプログラムにより、従来の広告では安易に知ることができなかった「広告出稿に対する売上効果」がネット上だけではあるが、明確に分かるようになったこと。

その考え方や大切さが、広告に携わる人間や広告主にも少しずつ根付いてきていて、従来の広告に対する見方も変わってきているように思います。効果測定をベースに進化しているウェブマーケティングをリアルに体験できているのは、非常に貴重なことだと実感しています。

ただ、ウェブが重要だと書くのは、もっと根本的なところに考えることがあります。それは、生活者の情報取得形態の本質です。

日ごろ接している広告、たとえばテレビコマーシャルや新聞広告など、これらはあくまで生活者からすれば「受動的情報取得」でしかないと思っています。生活者が欲しいと思った情報が手元に届くのではなく、関心があろうがなかろうが、偶然届くことを意味しています。

一方、ウェブサイト。この場合、ヤフーなどのポータルサイトで表示されるバナーではなく、一般企業や商品のウェブサイトという前提ですが、ウェブサイトにやってくる生活者は何らかの情報を知りたいと思って、アクセスしてきます。その時点で生活者は「能動的情報取得」を行っているハズです。

従来のマス広告は、年代・性別など視聴率などのグロスデータを見ながら、どの媒体に広告を出すのが最適か?考えて広告を配信しています。ただ、受け手がみな配信される広告のサービス・商品に興味・関心を抱くことは少ないハズです。

企業サイトでは、そこにやってくる人が見込み客である可能性が高い傾向があり、その人たちに対して、コンテンツを通じて情報を提供し、時には適切な手段によって個別にアプローチすることができるようになっている。そのための施策を検討・実施していくことが重要になるのではないでしょうか。

そこで考えなければならないのがウェブサイトの作り方。フルFLASHでキレイなサイトも企業から生活者へのプレゼンテーションの1つではあるが、積極的に情報が欲しいと思っている生活者にとって、もっとも重要なのは、当たり前だけれど生活者が探している情報が「そこ」にあること。

「見込み客が知りたい情報」と「企業が見込み客に知って欲しい情報」

そこには当然大きな乖離があるけれど、どういう接点(切り口)を持って顧客と情報をつなげていくかが、サイトづくりの中では非常に重要な視点だと考えます。

東京で仕事していた時には、このことは当たり前の作業でした。地方に戻って思うことは、ウェブサイトを作ろうと話し合いが進行する際、まったくこの点について議論が欠落しています。もっとも、そこまでウェブサイトづくりに関して、理解しあいながら仕事を進められる顧客との関係づくりができていないことが、一番の原因ではあるのですが(^^;)

最近見た地方サイトの中で、もっとも優れていると思ったウェブサイトはコチラ

私も昨年1年間かけて、家を建てるために多くの住宅メーカー、地元工務店へ通ったが、このサイトを見つけていたら、間違いなく足を運んでいたと思います。

※惜しいのは、この企業が日曜日の割と視聴率が取れている番組の中で流れるテレビCMで、法人向けの訴求しかしていないこと。一般向けの建築も行っていることを告知すれば、このホームページはさらに活きるハズ。

この事例のように、せっかくネット上に有効な資産を持っていても、それらをトータルでプロデュースできる広告会社、あるいはマーケターに出会うことがなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。ほんと勿体ない…。

ちょっと余談が過ぎました…。話を本題に戻して(^^;)

ウェブサイトの評価指標については、「ページビュー数からウェブサイトの滞在時間へ」と移りつつある状況です。でも、私が思うに、サイトのページビュー数が飛躍的に増えなくても、サイトへ訪れてくれる来訪者の滞在時間が長くならなくても、正直なところまったく問題ありません(笑)

要は、そのウェブサイトで提供された情報を通じて、見込み客が顧客に変わり、その顧客がどれだけの売り上げ(利益)に貢献してくれているか。ウェブが生み出す数字が、サイトを構築・運営する費用を上回っているのであれば、成功といえるのではないでしょうか。あとは、その数字をどうやって伸ばしていくか。

初期費用はかかっても、ランニングコストを抑えたい。という話をよ〜く耳にします。プロの手を借りずにサイトを運営して、ビジネスに活用できるのか?正直自社のサイトで得られるノウハウだけでは、難しいと思っています。たくさんのサイト構築・運営に関わっていても、なかなか難しいものですから‥。

本来、広告代理店が従来の広告展開とトータルバランスで企画して、回していくのが一般的だと考えたのですが、いろいろなところで話したり、記事を読んだりすると、なかなか現実的には難しそうです。

さて、誰がそのつなぎ役を担っていくのか。その役割を将来担えるよう、過不足なくアンテナは、はっておきたいものです(^^)

このページの先頭に戻る

office-nao side-B案内所

マーケティングコラム | office-nao.com のトップに戻る