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No.5 ものを創る人 -ガーデン・デザイナー白井温紀さん -2000.4.18 |
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最近、テレビ番組でなるべく見ようとしているものがいくつかある。「未来日記」(TBS)これは、心の栄養を満たすため、人間らしい気持ちをなくしたくないため、に見ている。
まぁ、単純に1週間の楽しみではあるんだけど…。未来日記が「筋書きのあるドラマ」とすれば 「筋書きのないドラマ」であるスポーツ。そのトップ・アスリートたちをクローズアップしていく番組「Zone」(これもTBS。決して回し者ではありません。あしからず…(笑))
この中からは、また後日触れたいと思うが、今日はもう1つ見るようにしている番組「トップランナー」(NHK)。
スポーツ界のトップレベルの人を取り上げるのが「Zone」なら、各界のトップを走っている人たちを取り上げていくのがこの番組。以前、「ゆず」が取り上げられて、その時は見ることができなかったけど(涙)、それ以来、気になってみるようになった。
トップを走っている人は必ず、その世界の中で先の姿を描きながら活動している人が多い。「自称プロデューサー」の自分にとっては勉強させられることも多い。
先日、ガーデン・デザイナーの白井温紀さんが出演されていた。当然客席には、志を同じくする熱心な人たちが集まっている。そんな中から素朴な質問。「どうすれば、そんなに次々と優れた庭を創っていくことができるのか?」その問いへの答え。
「自分が気に入ったもの、イラストとか絵画。それらをいろいろなパターンにイメージして膨らませていくこと。」
海外で認められた白井さんも、いくら優れたガーデン・デザイナーとはいえ、次から次へと斬新な新しいものは出てくるものではない。ただ、「好きなもの」に触れた時にいかにイメージを膨らませておくことができるか、自分の中にストックしておくことができるか、が勝負になるのである。
なるほどな。と思った。
この間、高知美術館にアンディ・ウォ・ホールの展覧会を見に行った。彼は、同じ構図でいろいろな色使いをした絵を何枚も書いていたし、1人の人物を描くのに、1つのキャンバスに16つ書いていたものもあった。広告デザインを含め幅広く活躍されていた彼のバックボーンがなんとなく分かる気がする。
これは、クリエイティブな面だけにいえることではなく、当然自分が目指すプロデュース、プランニングの世界にも通用することである。
だから、感受性が強いということは最大の武器になる。引っかかるものが多い、人ほど考える機会が多く与えられる。だから、感受性が強い、喜び・楽しみ・悲しみに敏感にし、時には落ち込みやすく欠点にも思えることもホントはかけがえのない長所なのである。これを武器に自分はこれからも頑張っていきたいと思う。
番組の最後に、会場のお客さんから「究極の庭とはどんなものだと思われますか?」という質問が白井さんに投げかけられた。彼女は
「平穏だけど、感じのいい。そんな庭を創りたい」
と答えられた。ガーデニングで派手な色をふんだんに使って隣の奥さんと競い合うよりも、自分の家族が家に帰ってきたときに、「あぁ、家に帰ってきたんだなぁ〜。」と思ってもらえる、そんな庭。
白井さんにとって大切なのは、「飾られた庭」なんかではなく、なによりも 「自分の家族」。
創り手は、時として自分の世界を追求して物珍しいものを造ってしまうこともあるけれど、モノを創る原点は何なのか?それを改めて考えさせられた、「ひとこと」となった。
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